水彩紙に絵を描いていると、
水分によって紙がたわんでしまうことがあります。
水張りをすれば紙を平らに保てますが、
毎回準備するのは少し大変です。
そこで私は、水彩紙を大きめの板に貼り、
紙のキャンバスとして使っています。
本格的な水張りほど手間がかからず、
すぐに制作を始められる方法です。
今回は、水張りをする時間がない人に向けて、
水彩紙を板に貼るメリットと、
きれいに貼るためのコツを紹介します。
水彩紙をたわませない簡単な方法
用意するものは、次の3つです。
- 水彩紙
- 水彩紙より大きな板
- マスキングテープ
板の上に水彩紙を置き、
四辺をマスキングテープで固定します。
水彩紙を引っ張りすぎないようにしながら、
できるだけ平らな状態で貼るのがポイントです。
水張りのように紙を水でぬらしたり、
乾燥するまで待ったりする必要はありません。
思い立ったときに準備できるため、
短い時間で絵を描きたいときにも便利です。
ただし、水をたっぷり使う水彩画では、
多少たわむことがあります。
アクリル絵の具やガッシュ、
水分を控えた描き方に向いている方法です。
水張りなしで水彩紙を板に貼るメリット
板の余白を持って絵の向きを変えられる
水彩紙より大きな板を使うと、
紙の周囲に持ち手となる余白ができます。
制作中は、この余白部分を持つことで、
紙に直接触れずに向きを変えられます。
絵の具が付いた部分を避けながら、
縦向きと横向きを切り替えられるため、
パレットナイフを使うときにも便利です。
私も制作中によく絵の向きを変えますが、
紙だけで描くよりも動かしやすく感じます。
少し離れた位置から絵を確認するときも、
板ごと持ち上げられるので扱いやすいです。
水彩紙がたわみにくくなる
水彩紙をそのまま机に置いて描くと、
絵の具の水分で紙が波打つことがあります。
四辺を板に固定しておくことで、
紙が動きにくくなり、
たわみもある程度抑えられます。
特に、小さな作品や、
水を使いすぎない描き方であれば、
十分使いやすい方法だと感じています。
紙が安定すると筆やパレットナイフも動かしやすく、
制作に集中しやすくなります。
水彩紙を傷めずに貼る3つのコツ
1.紙に重なるテープは粘着力を弱くする
マスキングテープを強く貼りすぎると、
剥がすときに水彩紙の表面まで、
一緒にめくれてしまうことがあります。
紙に重なる部分には、
粘着力の弱いテープを使うのがおすすめです。
通常のマスキングテープを使う場合は、
一度ほかの場所に貼って剥がし、
粘着力を少し弱めてから使います。
私は一度使用したテープを再利用して、
紙に重なる部分へ貼ることもあります。
作品が完成してテープを剥がすときは、
真上に勢いよく引っ張らないようにします。
紙の表面に沿わせるように、
ゆっくり剥がすと傷みにくくなります。
2.水彩紙を板の端に合わせて貼る
水彩紙を板の中央へ置こうとすると、
紙が少し斜めになることがあります。
まっすぐ貼りたい場合は、
最初に水彩紙の一辺を、
板の端に合わせると簡単です。
板の端を基準線として使えるため、
定規で細かく測らなくても、
紙の位置を決めやすくなります。
位置が決まったら一辺を仮止めし、
紙の状態を確認してから、
残りの三辺を固定します。
最初からすべて強く貼らず、
全体の位置を確認しながら進めると、
ずれにくくなります。
3.木の板の側面にセロハンテープを貼る
木の板へ直接マスキングテープを貼ると、
木の表面によっては、
テープが剥がれやすいことがあります。
そのため、板の側面にはあらかじめ、
セロハンテープを貼っておきます。
表面が滑らかになることで、
マスキングテープが付きやすくなり、
制作中に剥がれるのを防ぎやすくなります。
毎回同じ大きさの紙を使う場合は、
テープを貼る位置だけ整えておけば、
次回からの準備も簡単です。
板を繰り返し使えるようになるため、
制作前の手間も減らせます。
水張りなしの方法が向いている人
今回の方法は、次のような人に向いています。
- 水張りをする時間がない人
- 小さな作品を短時間で描きたい人
- アクリル絵の具やガッシュを使う人
- 制作中に絵の向きを変えたい人
- 紙のたわみを手軽に抑えたい人
本格的な水彩画で大量の水を使う場合は、
水張りをした方が紙を平らに保てます。
一方で、毎回完璧な準備をしようとすると、
絵を描き始めるまでの負担が増えてしまいます。
気軽に描きたい日や、
短時間で作品を仕上げたい日には、
板とテープだけでも十分役立ちます。
まとめ
水彩紙を大きめの板に固定しておくと、
紙が扱いやすくなり、
制作も始めやすくなります。
多少のたわみが気にならない作品であれば、
無理に毎回水張りをする必要はありません。
準備に時間をかけすぎず、
自分が絵を続けやすい方法を選ぶことも大切です。
板とマスキングテープがあれば試せるので、
水張りが負担に感じている方は、
一度取り入れてみてください。
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