水彩絵の具で半抽象画を描く4つの手順|ハシビロコウの実例で描き方を解説

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水彩絵の具で半抽象画を描くときは、
すべてを細かく描くのではなく、
ぼかす部分と描き込む部分を
意識して分けることが大切です。

今回は、私が実際に描いた
ハシビロコウの絵を例にして、
完成までの4つの手順を
紹介していきます。

水彩らしいにじみを残しながら、
モチーフの特徴も伝わる絵にしたい方は、
ぜひ参考にしてみてください。

水彩絵の具で半抽象画を描くポイント

半抽象画では、描き込みの量を
均一にしないことがポイントです。

細部まで描く場所がある一方で、
形を曖昧に残す場所も作ります。

今回のハシビロコウでは、
頭とクチバシを比較的細かく描き、
体の下側は水彩のぼかしを生かしました。

この描き方にすると、
ハシビロコウらしさを残しながら、
一般的な写実画とは異なる
個性的な雰囲気を出せます。

水彩の半抽象画の描き方①ぼかす部分から描く

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最初に、ぼかして表現したい部分を
勢いよく描いていきます。

私は普段、細かく描きたい部分から
先に手を入れることが多いです。

ただし今回は、水彩のぼかしを
絵の中心的な表現にしたかったため、
体の曖昧にしたい部分から描きました。

ぼかし部分を先に作っておくと、
その後に描く頭やクチバシを
どこまで細かく表現するか、
判断しやすくなります。

この段階で意識したのは、
形を整えすぎないことです。

水分を含んだ絵の具を置き、
色が自然に広がる様子を見ながら、
必要な部分だけ筆を加えました。

透明水彩らしい表情を出すには、
丁寧さだけでなく、
思い切って筆を動かすことも大切です。

水彩の半抽象画の描き方②全体の形を描く

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次に、ハシビロコウの特徴となる
頭とクチバシを描いていきます。

この段階では、最初から細部まで
完成させる必要はありません。

まずは次のような部分を確認します。

・頭全体の形
・クチバシの大きさ
・目の位置
・顔に当たる光と影

細かな模様よりも、
ハシビロコウらしく見える形を
つかむことを優先しました。

特にクチバシは存在感が強いため、
大きさや角度が少し変わるだけでも、
絵全体の印象が変わります。

一度で描き切ろうとせず、
薄い色から少しずつ重ねると、
形を調整しやすくなります。

水彩の半抽象画の描き方③ぼかしと描き込みを馴染ませる

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頭とクチバシの形ができたら、
さらに細かな部分を描き込みます。

ここで重要なのは、
細かく描いた部分だけが
浮いて見えないようにすることです。

そのため、最もぼかした部分と
細かく描いた部分の間にも、
少しだけ線や色を加えました。

たとえば、頭から体へ続く部分に
羽毛を思わせる短い筆跡を入れると、
写実的な部分から抽象的な部分へ
自然につながって見えます。

はっきり描く部分、
少しだけ描く部分、
大きくぼかす部分。

この3段階を作ることで、
全体にまとまりが生まれます。

半抽象画では、細部の正確さよりも、
異なる表現をどうつなぐかが
大切だと感じています。

水彩の半抽象画の描き方④離れて確認しながら仕上げる

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最後は、絵を少し離れた場所から見て、
気になる部分を整えていきます。

近くで見続けていると、
細かな部分ばかりが気になり、
必要以上に描き込みやすくなります。

描き込みすぎると、
最初に作った水彩のぼかしや、
半抽象画らしい個性が
少しずつ弱くなってしまいます。

そこで私は、少し描いたら離れて見る、
という作業を繰り返しました。

離れて見たときに
ハシビロコウらしさが伝わり、
ぼかしとのバランスも良ければ、
無理に手を加えなくても大丈夫です。

今回は仕上げとして、
一部に赤を加えました。

赤のような目を引く色は、
注目させたい場所に使うことで、
画面にメリハリを作れます。

また、周囲の落ち着いた色との差によって、
その部分が手前に飛び出したように見え、
立体感を出す効果も期待できます。

ただし、広い範囲に使うのではなく、
ワンポイントに留めることが大切です。

水彩で半抽象画を描くときに意識したいこと

水彩の半抽象画では、
偶然できたにじみや色の広がりも、
作品の一部として生かせます。

制作中は、次の点を意識しています。

・最初から完成形を決めすぎない
・すべての輪郭を描かない
・描き込む場所を絞る
・少し描いたら離れて確認する
・偶然できた表情を消しすぎない

予定どおりにならなかった部分も、
見方を変えると、その作品にしかない
面白さになることがあります。

きれいに整えることだけを目指さず、
水彩絵の具の動きを観察しながら描くと、
半抽象画らしい表現を楽しめます。

まとめ

水彩絵の具で半抽象画を描く魅力は、
丁寧に描いた部分と、
偶然生まれたぼかしを
一枚の中で組み合わせられることです。

ハシビロコウのように
形に特徴があるモチーフは、
一部を曖昧にしても個性が伝わるため、
半抽象画にも向いています。

描きすぎず、残しすぎず、
自分が心地よいと感じるバランスを
探しながら仕上げてみてください。

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