よく○○の描き方3STEPのようなものを目にすると思いますが、
アーティストが作品を生み出す際、多くの場合において
そのようにすんなりいかず、もがいて試行錯誤しながら製作していると思います。
(熟練の方はそうではないかも知れませんが)
今回は、実際に私がもがき苦しんでいる様子を、
実際に描いた花の半抽象画の製作過程画像とともに解説していきます。
1 下描き|鉛筆を使わずアクリル絵の具で直接描く

私はパレットナイフを使った半抽象画を描く場合、鉛筆等を使っての下描きはせず、
いきなりアクリル絵の具で下描きを描いていきます。
理由は二つ。
下描きで形を決めすぎてしまうと、半抽象画の自由さが失われてしまう事。
アクリル絵の具は上から重ねられるので修正がきくためです。
下描きの際に意識しているのは、自分のフィーリングで自由に描くことです。
実際の色にはとらわれず、使いたい色を使って描いていきます。
2 背景を描いてアクリル画全体の雰囲気を作る

床の色や、背景を塗っていきます。今回背景は、左上から光が差し込む雰囲気にしたかったので、
そのへんもどのようにするか考えながら描いていきます。
3 メインの花を描いていく

形や陰影を少し意識しながら花びらの形を描いていきます。
この時、実際の色通りに描いていくと単調な絵になってしまうので、
敢えて、実際には見えていない色を使っています。
この時点ではキャンバスがだいぶ汚く、上手く仕上がるのか不安でいっぱいです(笑)
4 花びらと背景を同時に描きながら半抽象的な表現を作る

背景の雰囲気を決めながら花びらを同時並行で描いていきます。
同時並行で描くことで、思いがけないところに絵具がついてしまったりして、
個人的にはそのアクシデントが作る雰囲気を気に入っています。
このアクシデントが、半抽象感を作ってくれます。
5 花瓶の色と形を調整して全体になじませる

全体の雰囲気が決まってきたのに、なんか花瓶が浮いてしまっています。
全体的に明るい雰囲気の中で花瓶だけが暗すぎると感じ、
少しずつ明るい色を乗せて試しながら調整していきます。
花びらと同じように、形を敢えて崩しながら、馴染むようにしていきます。
6 描き込みすぎないように最終調整する

ここまできたらあとは楽しい作業です。
頻繁に離れて見たり、と少しずつ細かいところを好みの雰囲気に仕上げていきます。
今回は「半抽象画」なので、描き込み過ぎないように注意しながら、ゆっくり進めます。
一旦お風呂に入ったり、次の日にあらためて見てみて、大体納得がいけば完成です。
まとめ|アクリル画は試行錯誤しながら完成していく
あまり苦しんだ感じが伝わらないかも知れませんが、
毎回途中で、「あー今回ののはダメだな」と思いながらも描き続け、
最終的には充足感を感じて次の作品に取り掛かるといった事を
繰り返しています。
製作の過程が少しでも伝わったらうれしいです。
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