AIで絵の構図を考える5ステップ|初心者向け黄金比プロンプト例

こんにちは。画家のムライです。

最近は、次に描く作品のモチーフを
画像生成AIで考える機会が増えました。

ただし、描きたいモチーフだけを伝えても、
必ず良い構図になるとは限りません。

今回は、絵の構図に黄金比を取り入れ、
描きやすいモチーフ画像を生成する
方法について分かりやすく解説します。

 

絵の構図に使われる黄金比とは?

黄金比とは、全体をバランス良く
分ける比率として知られる考え方です。

数値では、およそ「1:1.618」の
比率として表されることがあります。

絵画や写真、建築、デザインなどで、
画面を整える目安として使われています。

初心者がAIでモチーフ画像を作る場合は、
難しい計算をする必要はありません。
次のような考え方で十分です。

・主役を画面の中央から少し外す
・大きな空間と小さな空間を作る
・主役から背景へ視線が流れるようにする
・モチーフの大小に変化をつける
・画面全体を均等に埋めすぎない

 

例えば、花瓶を画面の右寄りへ置き、
左側に広い背景を残す構図があります。

人物画なら顔を少し上側へ配置し、
進行方向へ余白を残す方法も効果的です。

 

黄金比を使った代表的な構図と相性のよいモチーフ

黄金比を取り入れた構図には、
いくつかの代表的な種類があります。

それぞれに特徴があるため、描きたい
モチーフに合わせて選ぶことが大切です。

 

【主役を見せやすいファイグリッド構図】

ファイグリッドは、画面を縦と横の
黄金比に近い位置で分ける構図です。

線が交わる位置へ主役を置くことで、
安定感と適度な動きを両立できます。

次のようなモチーフと相性が良いです。

・花瓶や果物を描いた静物画
・一人の人物や一匹の動物
・一本の木が主役となる風景画
・建物を中心にした街の風景

 

中央から少し外した場所へ主役を置き、
反対側へ余白を残すのがポイントです。

 

【曲線を生かせる黄金螺旋構図】

黄金螺旋は、画面の外側から中心へ
視線が流れるように作る構図です。

螺旋の中心付近へ主役を配置し、
周囲の物を曲線に沿って並べます。

次のようなモチーフに向いています。

・花びらや葉が広がる植物
・曲がりくねった道や小川
・波や雲が流れる自然風景
・果物を丸く並べた静物画

 

丸みのある形や自然な流れを持つ
モチーフでは、特に使いやすい構図です。

 

【動きを表現できる黄金三角形構図】

黄金三角形は、画面の対角線を使い、
複数の三角形を作るような構図です。

斜め方向の流れが強くなるため、
動きや勢いを表現しやすくなります。

次のようなモチーフに向いています。

・荒れた海を進んでいる船
・走っている人物や動物
・斜め方向へ伸びている木
・山や岩が連なる自然風景

 

静かな静物画よりも、方向性のある
モチーフと相性が良いと感じます。

 

【複数の物を整理する黄金長方形構図】

黄金長方形を使うと、複数のモチーフを
大小のまとまりとして配置できます。

同じ大きさの物を均等に並べるより、
画面に自然な強弱を付けられます。

次のようなモチーフに向いています。

・花瓶と果物を組み合わせた静物
・画材を並べた机の上の風景
・家具や窓を含めた室内画
・複数の建物が並んだ街並み

 

どの構図が正解ということではなく、
表現したい印象から選ぶことが大切です。

 

AIで黄金比のモチーフ画像を作る5つのステップ

AIで絵のモチーフ画像を作るときは、
一度に全ての条件を伝えるよりも、
順番に内容を決めると作りやすくなります。

 

ステップ1:描きたい主役を一つ決める

最初に、絵の中で一番見せたい
主役のモチーフを一つ決めます。

例えば、花がある部屋と伝えるより、
黄色い花を生けた青い花瓶と
具体的に伝えた方が構図は安定します。

複数の物を描きたい場合も、
最も目立たせたい物を決めましょう。

 

ステップ2:モチーフに合う黄金比の構図を選ぶ

次に、モチーフの形や動きに合った
黄金比の構図を一つ選びます。

・主役を目立たせるなら、ファイグリッド
・曲線や自然な流れを見せるなら、黄金螺旋
・動きや勢いを出すなら、黄金三角形
・複数の物を整理するなら、黄金長方形

花瓶を一つ描く場合はファイグリッド、
曲がりくねった道のある風景なら黄金螺旋、
波や船なら黄金三角形というように選びます。

 

ステップ3:主役の位置と視線の流れを指定する

黄金比の構図を使ってくださいと
伝えるだけでは、AIが期待どおりに
配置してくれないことがあります。

そのため、主役を置きたい場所も
文章の中で具体的に指定します。

例えば、次のように指示します。

・花瓶を画面右側の交点へ置く
・人物を画面左下付近へ配置する
・赤い花を螺旋の中心へ配置する
・船を画面右下の三角形へ置く

このように具体的に指定すると、
生成結果が安定しやすくなります。

 

ステップ4:余白・視点・光を追加する

良い構図を作るためには、主役以外の
空間についても考える必要があります。

次の項目も一緒に指定してみましょう。

・どちら側に余白を残すか
・正面、斜め上、低い位置など、どこから見るか
・光がどちらから当たるか
・背景を細かく描くか、簡略化するか
・縦長、横長、正方形のどれにするか

例えば、右側に花瓶を配置するなら、
左側に広い余白を残すと伝えます。

光の方向まで指定すると、明暗の差が
生まれて主役を見せやすくなります。

 

ステップ5:生成画像を見て一項目ずつ修正する

最初から理想的な画像が完成するとは
限らないため、生成後の調整も大切です。

一度に多くの内容を変更するのではなく、
気になる部分を一つずつ修正します。

・花瓶を少し右側へ移動する
・主役を小さくして余白を増やす
・背景に置かれた小物を減らす
・人物の進行方向へ空間を作る

私は構図を先に整えてから、
色や画風を変更するようにしています。

構図と色を同時に変えてしまうと、
どの指示が影響したか分かりにくいためです。

 

初心者が使いやすい黄金比プロンプトの型

AIへ構図を依頼するときは、
次の順番で文章を作ると分かりやすくなります。

主役+構図法+主役の位置+周囲の流れ+余白+視点+光+画風+画像の比率

 

花の静物画を作るプロンプト例

黄色い花を生けた透明な花瓶を、
横長画面の右側に配置してください。

ファイグリッドを構図の基準にして、
花瓶を黄金分割の交点へ置いてください。

左側には広めの余白を残して、
背景は淡い壁と木製の机にしてください。

左側の窓から柔らかい光が差し込む、
水彩画の資料にしやすい画像にしてください。

黄金比の線は画像内へ表示せず、
モチーフの配置だけに反映してください。

 

果物の静物画を作るプロンプト例

白い皿の上に赤いリンゴと洋梨を
並べた静物画を生成してください。

黄金螺旋の中心に赤いリンゴを置き、
洋梨と布を曲線に沿って配置してください。

少し上から見下ろした構図にして、
右上から柔らかい光を当ててください。

背景に置く物は増やしすぎず、
形と明暗が分かりやすい画像にしてください。

黄金螺旋そのものは描かないでください。

 

曲がった道の風景プロンプト例

緑の草原を通る曲がった小道と、
遠くに一本の木が見える風景を
横長の画像として生成してください。

黄金螺旋に沿って小道を配置し、
螺旋の中心へ一本の木を置いてください。

画面の外側から木へ向かって、
自然に視線が流れる構図にしてください。

空を広く見せて、明るい昼の光を
感じられる水彩画風にしてください。

構図線や螺旋は表示しないでください。

 

船と海を描くプロンプト例

荒れた海を進む一隻の船を、
横長の構図で生成してください。

黄金三角形を構図の基準として、
船を画面の右下付近へ配置してください。

波と雲が左下から右上へ伸びる、
斜め方向の流れを作ってください。

力強い動きと緊張感が感じられる、
アクリル画の資料向け画像にしてください。

三角形の線は画像内に描かず、
モチーフの配置だけへ反映してください。

 

まとめ

構図に迷って描き始められないときは、
黄金比を基準にした画像生成AIを
活用するとアイデアを広げられます。

大切なのは、黄金比を絶対的な正解と
考えず、作品を組み立てるための
出発点として気軽に使うことです。

生成した画像へ自分なりの変更を加え、
描いてみたいと思える構図を探しながら、
新しい作品作りへつなげてみてください。

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